2016年リリースのアルバム10作品を紹介します!-Hiroaki Kobayashi-

みなさんこんにちは!WCR HP担当です。 今回は2016年リリースのよく聞いたアルバムをメンバーが紹介したいと思います!
まずはHiroaki Kobayashiからご紹介します!
宇多田ヒカル 「Fantôme」
正直、待ってましたという感じでこのアルバムを聞きました。
宇多田ヒカルの声って特徴的だと思うんですが、個人的には繊細すぎて扱い難しそうだ なって思うんです。 そこに来てスティーヴ・フィッツモーリス (Steve Fitzmaurice)のミキシングはがっちりハマっていましたね。 楽曲はいつも通りって感じだと思うし、何時ものいい宇多田だなって感じなんですけど、 今回は関係者が充実していましたね。 椎名林檎やKohhというビッグネームとのコラボも日本での売れ行きを後押したと思います。 海外では「桜流し」がエヴァ関連の流れでかなり浸透していたはず。 そこに世界基準のミキシングが乗っかって 何年か前に「Utada」名義で出したアルバムよりも海外での成功が収められたイメージかなって思います。 とにかく聴きやすく宇多田ヒカルの声を最大限に楽しめるアルバムかなって思いました。
Makihiro Hara & Polar M「Dance」
これは素晴らしいですね。素晴らしい。ただただ、素晴らしい。
アンビエントとポストクラシックの王道であり、素晴らしいテイストとサウンドスケープを楽しめます。 ピアノとギターって意外に組み合わせるの難しいなとか思っていた自分が恥ずかしいですね。 Makihiro Haraさんのピアノは聴きやすいというよりかは意外にメロディアスなんですよね。 そこにPolar Mさんの遠くで鳴っているような美しいギターが乗るテイストですかね。。。
異世界のようでもあり、野原に寝転んでいるようでもある、そんな世界観が楽しめる作品です。
Radwimps「人間開花」
社会現象ですね~これだけセンセーショナルな作品を入れないわけにはいかない。 僕も結構聴きました。 Radwimpsは独特な歌詞とメロディが魅力かなって思うんです。 本作でもその辺は健在ですね。 北米公開に合わせて「前前前世」の英語版も作ったらしいです。カラオケで歌うと楽しいですw Radwimpsは売れる(売れた)曲は聴きやすく作り、 アルバムには奇抜なのや遊び要素のある曲を入れていくパターンが多いなって感じで、 奇抜な曲はメロディや弦楽器の独特の掛け合いがかっこいいです。
Go Go Penguin 「Man Made Object」
またこれも傑作ですね。 そもそも僕の中でGo Go Penguin一つのムーブメントを起こしたと思っています。 というのも最近Crossover Jazzとでも言えばいいのか、Jazz+αでかっこいいバンドって増えましたよね。 その先駆けになったのが彼らじゃないかなと思っています。 ライブも見に行ったのですが、 信じられないくらいの演奏力で原曲以上のパフォーマンスを楽しむことができました。 僕はJazzはそこまで深くは聞かないのですが、ブレイクビーツ的な方向から Jazzへの突破口を開いたバンドかなと思います。
Kyoka「SH」
ドイツでもっとも好きなレーベルですRaster-Noton! kyokaさんはもうずっと好きでこのアルバムも待ちに待ってようやく聞けた。 かっこいいですねぇ、、、 無機質な中にも何か生物的な部分を感じるというか、、、 これが正しいのかわからないけれど僕はそう感じました。
無機質なんだけど音が生きているような、 そこのせめぎあいの感覚って僕の大好物なんですよ。 出て1ヶ月くらいは無限ループでしたね。 エレクトロニカの中でも最もコアな部分に迫っていると思います! Raster-notonといえば GrichaLichtenbergerの「Spielraum Allgegenwart Strahlung」も2016年リリースですごく名作でしたね。 Dommuneで二人共が出ている回を見たのですごく楽しめましたね。 あとkyokaさんはライブでどぎつい音鳴らしておいて終わった瞬間の顔の緩みがすごく可愛かったですね。←蛇足
Nabateä「PIRIREISS」
ナバテアさんいつもお世話になっております! Twitterでよくしていただいているnabateäさんが素晴らしい作品を作り上げました。 独特なビートとなんでしょうね、、、ミックスが好きなんですよね! 音に対して凄い真正面から向き合って作り上げられた感じがして、 結果的に独特なメロディやビートや緻密なサウンドスケープにつながっているという感じです。 聴きやすさの中にも探究心というか実験的な音も鳴っているし、 僕も作り手として勉強になり楽しめるアルバムだなと思いました。
mu h「Surreal」
大好きなMoph Recordsより届けられた鬼才mu hさんのアルバム。 バリバリのゴリゴリです!!←? ノイズ.エレクトロニカ.エクスペリメンタルというフレーズが近いのかな、、、 題名の通りsurrealな空間を作り出す実験的サウンドが 最初から最後までてんこ盛りで、とにかくしびれます。 聞いていてもなんでこんな音をここで鳴らそう思ったんだろうとか、 なんでこんなビートなのかとか、そこで音止まるの!?とか予想がつかないです。 アルバム全体を覆っている空気感がそれらに一貫性を持たせている。 実験的でありながらも一貫しているなと感じましたね。 難解なアルバムです。これからも何度でも聴き続けるんだろうなと思います。 かっこいいです。
Mammal Hands「Floa」
僕の中で2015、16年はCrossoverJazzの時代が来ていたんです。 その中でもGo GoPenguinと並んで愛聴したのがMammal Handsですね。 サックスがいてベースがいないので、Penguinよりもメロディを楽しむのに向いている と、個人的には思う。 メロディがとにかく哀愁というか、、、その辺はジャズだなぁって思いますね。 でも曲によっては聴きやすくポップなメロディもあったりして Jazzというだけではなくいろいろな側面から楽しめるバンドなんだなと思います。 どうしてもPenguinと比べてしまいがちですが、 武器が違うという感じですね。 Penguinはベースとドラムで聞き応えを出していると思うんですけど、 Mammal Handsはサックスやピアノの メロディで聞かせる感じかなと思いました。 2017年もCrossOverJazzの年になるといいなぁ!
石野 卓球「LUNATIQUE」
電気グルーブの石野卓球のソロ盤ですね。 ぶっちゃけ電気グルーブは通ってきてないんですよね僕。。。w でもこれはすごい聴きました。なんですかね~多分音の位置が独特でクセになる、、、 あまりノリノリにしてどうこういうよりも、 淡々とずっと聞いていられるエッジィビートはあるんだけどずっと流せる。 最近の EDMやワブルベースとか聞いているとアゲアゲすぎて疲れますが、 このアルバムはノリの良さや音色的には近いものがあるのにずっと 聞いていられる作りになっている気がしますね。
Hirotoshi Hamakawa 「Trajectory」
我がレーベルからリリースしていただいた作品ですが、僕も愛聴しています。 シンセの心地よいサウンドが掛け合いのように重なっていく感じが好きです。 音が周波数的に立体になっているような気がするんです。 本人の感覚からくるものなのかわかりませんが、 結果的に音がはっきり聞こえて、とにかくシンセの音が気持ち良い。 今Hamakawaさんのライブの帰りにこれを書いているのですが、ライブも素晴らしかったです!笑 机を叩くとドラムの音がなる謎の機材を使っていて「!?」ってなりました。 メロディも独特なんですよね。もともとガムランをやっていたらしく、 メロディの独特感はその辺から来ているのかなと思います。必聴ですよ!!!
個人的な感想ですが 本人が文章を書くのですが、HP担当がwebに掲載する時に編集をしているんですけど・・・ 自分が絶対に手に取らないアルバムを書いていることというのは多々あって。 実は私も知らないアルバムもあったので、聴いてみようと思いましたw
次回はどのメンバーが紹介するかはお楽しみに! それじゃあまた!